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2009年6月 9日

第51回GCOEセミナー(石上阿希)

レインコレクションと春画・艶本データベース

【概要】
資料の目録というものは、いずれの研究においても基礎文献となる重要なものであるが、春画・艶本研究においてはこれまで十分な目録が作成されていないという現状がある。
明治以前の和本の書誌・所在情報を記載した『国書総目録』には、艶本も収載されているが所蔵先の情報は一切明記されておらず、十分な目録であると言い難い。

そこで、発表者はこれまでに国内外に所蔵されている春画・艶本の書誌調査を行ってきた。国内では本学ARC林美一コレクションや国際日本文化研究センターなど、国外ではホノルル美術館リチャード・レインコレクション、ボストン美術館、大英博物館などである。特に国外の調査に関しては2008年度ITP派遣によるものである。

本発表ではこれまでの調査を基にした春画・艶本データベースの構築について報告を行った。艶本データベースを構築する上で、艶本の特性を踏まえることは非常に重要である。本発表では、艶本の制作者が隠号を用いていたこと、一つの作品が書名を変更したり、異なる作品と取り合わされて再版されることなどについて触れ、そのような艶本の特性に特化した検索システムについて報告した。

具体的には、柱題や外題、内題、序題など作品注に記されている様々な書名を記録することや隠号と統一作者名を併録することなどである。また、各所蔵機関のデータベースで画像が公開されている場合は、そのサイトにリンクさせる。
これによって、艶本を研究の対象とする人以外でも、資料情報にたどりつき、その詳細情報を得ることが出来るようなシステムを構築し、艶本研究だけでなく、浮世絵・近世文芸研究などにも役立つツールとなることを目指す。

最後に、今後の課題として編集機能の追加や書誌備考・調査メモの反映などのシステムの充実、英語版の作成、HAA、MFA調査で撮影した画像の制限付公開、所在調査の継続などを挙げた。
 

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