セミナーで発表後、必ず概要を投稿してください。
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2007年12月 6日

ICAT2007 (鶴田清也)

理工学研究科,八村研究室の鶴田清也です.
11月28日~30日,デンマークにて開催された
国際会議ICAT2007に参加してきました.

この会議へは日本文化DH若手研究者助成金より援助をいただき,
私たちが行っている研究成果の口頭発表を行ってきました.

ICAT2007のWEBサイトは http://www.icat2007.org/ です.
発表は28日の第1セッション(セッション名:Tracking)の3番目,
“Real-Time Recognition of Body Motion for Virtual Dance Collaboration System”
Seiya Tsuruta, Yamato Kawauchi, Woong Choi, and Kozaburo Hachimura
です.

国際会議に参加することにより,私たちの研究活動を知ってもらうことだけでなく
海外で行われている研究を実際に肌で感じることができ,
とても貴重な体験ができました.
研究内容のみならず,海外の研究者の方々の研究に対する姿勢や
プレゼンテーション方法など,新たな刺激を受けることができたと感じています.

GCOEプログラムのJDHに参加するメンバーとして,
研究成果を国内外の方に知ってもらうだけでなく,
会議を通して海外の方とも知り合いになり,
お互いに情報交換を行えるよい関係を築いてこれたことも
国際会議に参加した大きなメリットの一つであると考えています.

以上,簡単ですが国際会議参加の報告をいたします.

コメント(3)

瀬戸です。

おたずねするために、公式サイトを読み進めていたのですが結構時間を食ってしまいました。

全体の印象について参考になりましたが、鶴田さんの視点で結構ですので、特に印象に残ったプレゼンテーションやセッションは何かありましたか?具体的にお話し頂けると非常にうれしいです。

ModelingやApplicationだけでなく、ディスプレイやハプティックスでセッションが立っているのが個人的にはさすがと感嘆します。

Allan OLSENのスペシャルライブも気になるところです(どうでもいい!?)。

鶴田清也 : 2007年12月17日 20:29

鶴田です.

特に印象に残ったもの,なるほどと思った発表は,
Interactionセッションでの
“A PDA-Based See-Through Interface within an Immersive Environment”でした.

この研究では,仮想空間とのインタラクションデバイスとしてPDAを用いていました.
通常,仮想空間とのインタラクションデバイスは専用のコントローラを用います.
私たちが行っている研究「バーチャルダンスコラボレーションシステムのためのリアルタイム動作認識」では
モーションキャプチャシステムを用い,身体動作そのものをインタラクションデバイスとしていますが,
上に挙げた研究ではPDAを仮想空間とのインターフェースとして用いていました.

具体的には,仮想空間中に描画されている仮想物体にPDAをかざすと,
その仮想物体がPDAにも描画されます.
(つまり,PDAのディスプレイを仮想空間切り取りウィンドウとしている.)
そしてPDAに描画された・コピーされた仮想物体をPDA上で選択したり
消去したりすると,元の仮想空間中の仮想物体に反映されるというものでした.
仮想物体を直接コントローラで扱うのではなく,
より細かなコントロール性が可能なPDAを仲介するという発想が,「なるほど」と印象に残りました.

(私の手元に論文集がありますが,オンラインでも公開されているようです.)

瀬戸です。

鶴田さん、解説ありがとうございます。

なぜかICATサイトがBadGatewayで見られないので同名タイトルで探してみたら、今年6月にヒューマンインターフェースシンポジウムというところで発表されたようでそのPDFを閲覧できました。

なるほど、PDAというツールは他のモバイル機器に比べて使いやすさという点で検討すべき部分もあるかと思いますが、発想はなるほどと思いました。

デジタル環境とのインタラクション・デバイスの精査や使いやすさなどについては、今後分析の枠組みに入れる必要性があるのかもしれませんね。
(一部には、先のセミナーで井上氏が発表されていたフィールド調査のためのPDA活用などもありました)

参考になりました。ありがとうございました。

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