• 京都文化研究班


2011年5月30日

日本考古学協会大会ポスターセッションで報告しました

  2011年5月29日、國學院大学渋谷キャンパスで開催された日本考古学協会大会のポスターセッションで、木立雅朗・米田浩之・堀口智彦・御山亮済が「現代京焼窯跡の考古学的検討-京都市五条坂・道仙化学製陶所窯跡の発掘調査と民俗調査-」と題して報告しました。2005年から昨年夏まで行った発掘調査の概要と、文献資料調査・民俗調査の概要も合わせて紹介しました。昭和43年に操業を停止した「現代遺跡」ですが、京焼窯跡の登り窯本体をはじめて発掘できた貴重な調査例です。また、理化学陶磁器関連の調査は従来の京焼研究が踏み込まなかった分野ですが、貸し窯によって理化学陶磁器と陶器・磁器などが同じ窯で焼成されており、京焼を窯業として研究する上で重要な意味をもっています。一般的にイメージされる京焼・清水焼の伝統産地「五条坂」とは異なった側面を明らかにしてくれます。また、この調査は街づくりの過程で行われたものであり、微力ながら考古学と社会との関係を考えながら行ったものです。

DSC08391.JPGのサムネール画像   この調査は地主である楽只苑の故・湯浅士郎氏を初めとして、多くの関係者のご協力がなければ達成できませんでした。概要をまとめるにあたり、関係各位に対し改めて感謝の意を深めました。ありがとうございました。

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