2009年1月26日

王敏先生が語る異文化研究

法政大学国際日本学研究所を訪問し、日中文化の相互理解に造詣が深い王敏先生にご意見を伺うことができました。

去年の中国における日本文化研究事情の調査を王先生に話した上で、歌舞伎研究方法に見られる日中の差異をどう分析し、どう対応策を模索すればいいのか、などのことについて王先生にご意見を伺いました。王先生はまず「論文を書くためのデータは少ない」と鋭く指摘し、これからの研究方法についても提案してくださいました。

提案1:研究者や研究情報がばらばらしている中国で資料や情報を集めることは困難である。代わりに、日本の国立国会図書館に収蔵している中国人日本文化研究者の博士論文を集めて比較する方法もある。

提案2:歌舞伎研究方法に見られる日中の差異は、日中文化の差異によって生じた問題であるかどうか、まず明らかにする必要がある。中国側だけを取り上げるのではなくて、歌舞伎研究史上には作品の思想に関する研究があるかどうか確認する必要がある。

王先生が教えてくださった方法でまずデータを収集することに頑張っていきたいと思います。

日本文化研究班RA1周萍

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