2008年11月25日

文化庁 本物の舞台芸術体験事業(能楽)の現場を調査

TS3I0006.JPG文化庁が行っている本事業は、平成14年から始ったものらしいが、現場の先生たちには浸透しておらず、実施率が極めて低いという。今回、ARCと学術協定を結んでいる片山家能楽京舞保存財団が北陸・京都地区で本事業に参加することになり、古典芸能の学校での普及活動としてどのような効果を上げるのか、実施現場にスタッフとして参加し、調査してきました。(実施校:富山県富山市立月岡中学校、福井県福井市立明道中学校)
(担当:齊藤・赤間)

TS3I0010.JPG この公演は、中学校の体育館に本格的な仮説能舞台を設置して、本物の能を一曲鑑賞してもらうというもので、片山家能楽京舞保存財団では、最初にARCが協力して制作している教育実験コンテンツ「能の絵本」からとった映像を映写し、シテ方の片山清司さんの演出を加えた「絵本語り」を見せて一曲全体へのいざないを行います。そのあと、予め指導してきた生徒たちの仕舞い(謡と仕舞)の時間を間に挟んで、本物の能楽一曲を鑑賞します。初めて能に触れるという機会ながら、内容への理解はすでに十分という観客を短時間に作ったあとの演能は、相手が中学生とは思えないほどの効果があります。今回の演目は、「舎利」。
 なお、平成20年度の実施団体と内容は文化庁のサイトにアップされています。
 

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