2008年3月29日

講演会「日本の浮世絵・丹後の俳諧と出版文化」

糸井文庫デジタルアーカイブ完成記念講演会

舞鶴市郷土資料館蔵糸井文庫のデジタルアーカイブが2008年3月を以って完成したことを記念して舞鶴市・立命館大学アート・リサーチセンターの共同企画で講演会を開催することになりました。

日時:平成20年3月29日(土)   13:00~16:30
場所:まいづる智恵蔵2階 「歴史文化交流エリア」「糸井文庫浮世絵展示エリア」
(舞鶴市字北吸1039番地12)

講師:
●赤間 亮(あかま りょう) 立命館大学文学部教授 
  専門分野 日本近世文学、浮世絵
●小林 孔(こばやし とおる) 大阪城南女子短期大学教授 
  専門分野 日本近世文学、俳文学

内容:
13:00~13:30 ミュージアム・トーク
13:40~14:40「丹後の江戸期出版文化」 (小林 孔)
15:00~16:00「日本の浮世絵」  (赤間 亮)
16:10~16:30「デジタルアーカイブシステムの利用方法」

(1) 丹後国内伝説に関する資料
    大江山酒呑童子、浦島太郎、三庄太夫、石川五右衛門、岩見重太郎、静御前 他
(2) 丹後国内俳諧史資料
(3) 丹後に関する狂歌、和歌
(4) 丹後国諸家(新宮涼庭、野田笛浦、嶺田楓江等)の著書、伝記、墨蹟
(5) 丹後国名所記、旅行記、絵図、地図
(6) 丹後国歴史地理資料

 これらのうち特に、酒呑童子、浦島太郎、三庄太夫など伝説上の人物に関する書籍、記録、錦絵、玩具等の総合的蒐集にかけては、全国的にも匹敵するものがなく、地域性豊かなコレクションがその地元舞鶴にあるということも高く評価される。
これらの貴重な資料を活用するために、舞鶴市は立命館大学のアートリサーチセンターと連携し、平成14年度から資料のデジタルアーカイブ化を実施してきた。デジタル化した資料は糸井文庫閲覧システムを利用してWEB上で順次公開を行ってきた。このプロジェクトによって、糸井文庫の4,543点(57,028カット)のデジタルアーカイブ化と資料の修復が今年度末をもって完了する。

糸井文庫閲覧システム
(https://www.arc.ritsumei.ac.jp/archive01/theater/html/maiduru/index.htm)

申込: 舞鶴市教育委員会社会教育課に電話(0773-66-1073)及び
Eメールで住所・氏名・連絡先を記入の上
syakyo@post.city.maizuru.kyoto.jpまで事前申込み(当日参加も可)

定員:60名(先着順)
参加費:無料

主催:舞鶴市教育委員会
共催:立命館大学アート・リサーチセンター

【参考】
舞鶴市指定文化財「糸井文庫」は、岩滝町出身の実業家糸井仙之助(1874~1949)が、多年にわたり蒐集した丹後地方に関連のある書籍、古文書等約2,200点におよぶ郷土資料である。これらは、元舞鶴市長水嶋彦一郎(1882~1953)の奔走により、昭和24年1月、その大部分を本市に譲り受けた。
 文庫の内容は、江戸時代から昭和初期に及んでおり、郷土資料として貴重なものである。その概略は次のとおりである。

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