2009年9月25日

水滸伝版画の調査

RAの周です。2009年8月24日―9月25日の一ヶ月の間に、水滸伝版画の調査のために北京へ行って参った。水滸伝研究に関する中国側の資料を収集することと、未公刊の水滸伝版画を探すことは、今回北京に渡った目的である。前者に関しては、かなり進んでいる中国の公立図書館にある全文検索システムのおかげで、最新の水滸伝版本のリストを作ることが出来た。このリストに見られる未公刊版本の所在を中国の版画研究家に確認していただきたかったが、日本に戻る直前にやっと中国の版画研究家に接触できたので、確認の作業はこれからのことになったのである。以上の収穫を基に日中水滸伝版画の比較研究に励んでいきたい。

調査の間に訪ねた図書館は、中国国家図書館、首都図書館、北京大学図書館の三箇所である。各場所で善本リストを閲覧し、水滸傳の版本を探していた。孤本の『新刻出像京本忠義水滸伝』を閲覧することもできたが、各図書館のリストに館蔵のものをすべて収録しなかったことも分かりました。例えば、研究資料に依れば北京大学図書館に『水滸伝豪俠錦絵』という日本の錦絵があるはずだが、リストにはなかったし、実際に探しに行っても知っている人が見つからなかったため、結局未解決のままになってしまった。中国各地にある善本のリスト(目録及びデータベース)を再整と統合する必要があると覚えた。

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