2009年4月 1日

博論の進展と予定(RA1周)

仮題:近世文芸研究と日中文化の差異

今までの進展とこれからの予定をご報告させていただきます。

 仮題:近世文芸研究と日中文化の差異

 
構想:外国人研究者の目に映っている歌舞伎は日本人研究者の目に映っている歌舞伎とは違うことに注目し、歌舞伎研究手法に見られる日中文化の差異を検証した上で、歌舞伎、浮世絵、読本の作品を実例として取り上げ、趣向や俳優の芸を重んじるのは歌舞伎の創作方法であることと、様式を楽しむことは日本近世文芸の一つの特徴であることを論じてから、日本人研究者が様式研究を重んじる原因を考え、様式研究のない近世文芸研究は形而上学のような空論になるという結論を出す。そして、上記のような文化の差異によって生じた問題は決してマイナスになることがなく、反って違った文化の相互理解を促す機会を創り出してくれる。この機会に面して、デジタルヒューマニティーズの精神に基づく人文科学の研究手法は違った文化の相互理解をさらに手助けすることができると訴えていきたい。
 
第一章 歌舞伎研究手法に見られる日中文化の差異【完成度50%】
 
第二章 お岩役の成立【完成度80%】
 
第三章 浮世絵と水滸伝【調査中2009】
 
第四章 読本と水滸伝【調査中2010】

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