2007年11月20日

GCOEセミナー・日本文化研究班からの発表

第8回GCOEセミナーにおいて、日本文化研究班所属RA松葉涼子氏による発表があります。

「浮世絵にみる歌舞伎演出の絵画的表現-「画題」との関連に着目して-」
The clue of the image-Ukiyo-e as records of pictorial quality on stage  絵画作品の「画題」とは和漢の故事や物語を示唆する類型的な構図であり、絵の背景を読み取るためにはそれを解読しなければならない。一方で歌舞伎を題材にした役者絵にも、舞台の場面を表現するためにパターン化された構図が用いられている。本報告では両者の関連に着目して絵画資料を分析し、歌舞伎が絵画にみられる「画題」を利用して作品を仕立てている事例を取り上げる。また反対に舞台が役者絵などに描かれることで新たな「画題」になっていくという点についても指摘し、舞台と絵画の関係について事例的検証を試みたい。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: GCOEセミナー・日本文化研究班からの発表

このブログ記事に対するトラックバックURL: https://www.arc.ritsumei.ac.jp/lib/mt_gcoe/mt-tb.cgi/10

コメントする