2007年11月 6日

GCOEセミナー・日本文化研究班からの発表

第6回GCOEセミナーにおいて、日本文化研究班所属PD 楠井清文氏の発表があります。
1940年代朝鮮の日本語小説研究――雑誌『国民文学』の分析を中心に――

A study about Japanese novels of 1940's Korea: Especially on the analysis of the magazine "KOKUMIN BUNGAKU"

【発表要旨】
報告者はこれまで昭和の文学者の植民地や占領地体験を研究してきた。特に現地の人々に強制された日本語が、どのように自己表現の道具へ転用され、また逆に日本語を母語とする人々がそれをどう受けとめたのか、という相互影響に関心があった。本研究では、雑誌『国民文学』に掲載された日本・朝鮮の各文学者の小説を分析し、「日本語」「日本文化」の表象が1940年代の朝鮮で占めていた社会的位置を明らかにしたい。また現在では植民地文献の復刻・目録作成が進んでいる。これらはデータベース化されることで、容易に各地域との共同研究で活用される。本研究は、資料の共有化が開く展望についても探っていきたい。

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