• 歴史地理情報研究班


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2008年9月12日

第3回 文化遺産のデジタルドキュメンテーションと利活用に関するワークショップの開催

趣 旨:

 コンピュータやインターネットを中心に、情報通信技術の発展と普及が進み、豊かなデジタル情報を誰でも利用することができるようになってきました。また、レーザ計測、デジタル写真測量、リモートセンシング、GIS、CG/VRなどの計測、分析、表現の技術も急速な進歩を続けています。文化遺産の修復、保存や考古学、歴史学、建築学などの分野においても、これら新しい技術を利用した文化遺産のデジタルな記録・保存(デジタルドキュメンテーション)と、新しい表現技術(ビジュアライゼーション)による利活用、公開の重要性に対する認識が高まっています。今日ほど日本国内における関連諸分野の連携が求められる時は無いと言っても過言ではないでしょう。

 本ワークショップは、このような諸分野の連携の増強をめざして、文化遺産のデジタルドキュメンテーションとその利活用に関わる研究者、実務者、行政担当者らの情報交換と交流の場を提供しようとするものです。2007年9月と2008年3月に第1回と第2回のワークショップを開催し、ともに100名を越える参加者を得て、活発な議論・交流が行われました。この成功を受けてこのたび第3回目を開催する運びとなりました。また、本ワークショップは、2009年に京都で開催される国際会議CIPA*  に向けて、国内の関係者の連携を発展させようとするものであり、本ワークショップ後も継続して開催し、さらに拡大していく予定です。

 本ワークショップの主旨をご理解いただき、関連諸分野の多数の方々がご参加いただけますようお願い申し上げます。

CIPA (International Committee for Architectural Photogrammetry、http://cipa.icomos.org/)は、ICOMOS (International Council on Monuments and Sites)の国際委員会のひとつであり、ISPRS (International Society for Photogrammetry and Remote Sensing)と共同で1968年に設立された。CIPAは、最新の計測技術および表現技術(ビジュアライゼーション)の導入と普及による、文化遺産の ドキュメンテーションと利活用の手法の改善をめざした諸活動を推進している。2年に1度、国際的な学術成果の発表を含む総会が開催され、2009年10月 にアジア初となる京都における開催が決定している。
(CIPA2009京都のご案内:http://www.chikatsu-lab.g.dendai.ac.jp/arida/index.html

主 催: 動体計測研究会(ARIDA)
後 援: (社)日本写真測量学会、日本イコモス国内委員会、(社)日本測量協会、奈良文化財研究所
日 時: 2008年9月12日(金)(9:30~受付) 10:00~17:30
場 所: 東京大学生産技術研究所・A棟コンベンションホール(駒場リサーチキャンパス)
Web  : http://www.iis.u-tokyo.ac.jp/access/access.html 
参加費: 無料(事前登録不要)
懇親会: 有料(当日、受付時申込) 18:00-20:30 於コンベンションホール前ホワイエ
参加者:  文化遺産の記録、修復、保存および利活用に携わる国内の研究者、実務者、
行政担当者など

【実行委員会】    委員長:高瀬裕(立命館大学/CIPA役員) 委員:門林理恵子(情報通信研究機構)、金田明大(奈良文化財研究所)、近津博文(東京電機大学)、藤野千和子(日本写真測量学会)、矢野桂司(立命館大学)

 

2008年9月 2日

番外編GCOEセミナー「近代化遺産をとおしてみる京都」

 本研究班の客員研究員 玉田浩之氏による講演が2008年9月2日13:00~14:30に実施されます。
(場所:立命館大学歴史都市防災センター カンファレンスルーム)

立命館大学グローバルCOE Information」にも掲載されています。

玉田 浩之「近代化遺産をとおしてみる京都」

【要旨】 近年、新たな地域資源として近代化遺産が注目を集めている。近代化遺産の活用を進めていくためには、まずその地域の近代化の背景や特質を理解しておくことが必要である。ここでは、京都の近代化に貢献した建造物の事例をみながら、近代化遺産の成り立ちや特徴、保存・活用の現状について考え、今後の持続的な活用の可能性について検討したい。

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