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2010年1月28日

国際シンポジウム: モーションキャプチャ技術と身体動作処理

 

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1月23日(土)びわこ・くさつキャンパス(BKC)にて,GCOE「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ研究拠点」デジタルアーカイブ技術研究班のモーションキャプチャ・プロジェクト主催による「国際シンポジウム: モーションキャプチャ技術と身体動作処理」(International Symposium: Human Body Motion Analysis with Motion Capture)が開催された.

本シンポジウムでは,プロジェクトメンバーを中心とした8件の研究発表に加え,招待講演,特別講演として海外から2名のゲストスピーカーを迎えて講演が行われた.

 本シンポジウムのホームページは下記のようになっている.  http://www.img.is.ritsumei.ac.jp/meetings/mocap/20100123/

招待講演では,米ジョージア大学よりDavid Saltz 教授を迎え,“Virtual Vaudeville: Live Performance Simulation”と題し講演が行われた.
本講演では,同教授が開発した,19世紀末のVaudevillian(ボードビル演者)の様子を詳細に再現しネットで配信する「仮想ボードビル」システムが紹介された.これでは,演技だけでなく,劇場や観客,観客の動作までもが詳細にコンピュータグラフィックスにより再現され,参加者に大きな感銘を与えた.

特別講演では,米Motion Analysis Studios社よりJeff Price 氏を迎え,“Real Time Pre-visualization of Production Quality Animation”と題し講演が行われた.本講演では,制作段階においても公開用映像に近いクオリティでプレ・ビジュアライゼーション(事前視覚化)技術とこの技術を利用したTV番組の制作の様子が紹介された.

本シンポジウムには学内外から60名弱の参加者があった.

デジタルアーカイブ技術研究班

八村 広三郎

2010年1月28日

じんもんこん2009での発表

本学びわこ・くさつキャンパスにおいて12月18~19日に開催された情報処理学会人文科学とコンピュータシンポジウム(じんもんこん2009)において,当研究室から以下の4件の発表を行いました.

•W. choi, D. Baker, M. Blazeby, K. Furukawa, K. Hachimura and R. Beacham,“Performing Arts of Intangible Cultural Heritage in Second Life”, 人文科学とコンピュータシンポジウム, 情報処理学会, pp.135 - 140, 2009(12) (口頭発表)
•伊藤健太郎, 鶴田清也, 崔雄, 八村広三郎,“感性を伴ったダンスステップの識別”, 人文科学とコンピュータシンポジウム, 情報処理学会, pp.147-154, 2009(12) (口頭発表)
•尾崎良太, 鶴田清也, 崔雄, 八村広三郎,“ダンスコラボレーションのための隠れマルコフモデルによるダンス動作の識別”, 人文科学とコンピュータシンポジウム, 情報処理学会, pp.155-162, 2009(12) (口頭発表)
•大原邦彦,吉村ミツ, 八村広三郎,“浮世絵における落款の自動抽出の試み”, 人文科学とコンピュータシンポジウム, 情報処理学会, pp.41-48, 2009(12) (口頭発表)

2010年1月27日

じんもんこん2009

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 2009年、12月18日(金)、19日(土)の二日間にわたり、情報処理学会人文科学とコンピュータ研究会主催、文部科学省グローバルCOEプログラム共催のシンポジウム、"じんもんこん2009"(実行委員長:八村広三郎)が、本学BKCエポック21にて開催された。
 本シンポジウムでは「デジタル・ヒューマニティーズの可能性」の統一テーマのもとに、一般講演41件、ポスター発表11件、企業展示7件が行われた。参加者も160名を超えるなど、きわめて盛況な大会となった。本学の学生、若手研究者も数多く登壇し(講演12件、ポスター3件)、本学グローバルCOEにとって大きな意義を持つものであった。
 基調講演はカナダ・アルバータ大学のGeoffery Martin Rockwell氏が、"The Sparrow Flies Swiftly Through: From Humanities Computing to the Digital Humanities"という題で、従来の人文学からデジタル・ヒューマニティーズへの移行をスズメの機敏さに喩えて論じられた。特別講演は、本学歴史都市防災研究センター長の土岐憲三氏による「京都文化遺産の危機管理」という題で、文化遺産を後世に残していくために国家、社会、個人それぞれがなすべきことについて、ユーモアを交えつつ、熱く語られた。


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基調講演:G. M. Rockwell氏  特別講演:土岐憲三氏

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デジタルアーカイブ技術研究班

関口 博之

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