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株式会社法蔵館

株式会社法蔵館は、天保2年(1831)創業の仏教書肆である。寛永年間(1624-1645)の創業と伝えられる西村九郎右衛門(丁字屋)から分家独立したのが始まりで、創業者は10代目九郎右衛門の三男七兵衛。以来、代々西村七兵衛を名乗る。明治18年(1885)に泉涌寺の佐伯旭雅僧正より「法蔵館」の号を受けたのが現社名の由来である。創業当初は九郎右衛門や親戚筋の板元と連携して「二書堂」、「三書林」などと称し、相合板の刊行に携わることが多かったが、明治9年(1876)に跡を継いだ2代目が独立経営の基礎を固めた。以後、倶舎論注釈書の金字塔となる佐伯旭雅著『冠導阿毘達磨倶舎論』を明治20年(1887)に刊行、明治24年(1891)に仏教書出版界初となる出版業と活版印刷業の兼帯を実現するなど、先進的活躍を見せるようになる。戦時下の企業統合で東光書林となった時期もあるが、戦後再び「法蔵館」として出版活動を再開、昭和45年(1970)に法人組織となり現在に至る。現社屋南側の板木蔵は現在まで大切に保存されており、収蔵される板木は約10000枚と予想される。なお3代目西村七兵衛は本学の前身・京都法制学校の第1期卒業生。明治36年(1903)に発行されたその卒業証書は、現存が確認される唯一の第1期卒業証書として、5代目西村七兵衛(現会長)により本学に寄贈されている。

No.19~20 教誡律儀講述、内典塵露章

 No.19 教誡律儀講述   法蔵館所蔵
正徳5年(1715)
巻:巻之下  丁付:五、六、七、八
縦22.1×横84.9×厚2.0cm

No.20A 内典塵露章   法蔵館所蔵
横21.4×縦79.2×厚1.9cm
丁付:二十一、二十二、二十三、二十四

No.20B 内典塵露章   立命館ARC所蔵(arcBK01-0100)
大本1冊
丁付:二十三ウ~二十四オ

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No.21~22 四十八首絵抄、功徳大宝海

No.21A 四十八首絵抄   法蔵館所蔵
天明3年(1783)
巻:巻下  丁付:十七、二十、十八、十九
縦18.9×横72.4×厚1.9cm

No.21B 四十八首絵抄   立命館ARC所蔵(arcBK02-0139)
天明3年(1783)
半紙本3冊

No.22A 功徳大宝海   法蔵館所蔵
万延元年(1860)
巻:下  丁付:二十九、三十、三十一、三十二
縦19.4×横72.1×厚1.9cm

No.22B 功徳大宝海   立命館ARC所蔵(arcBK02-0140)
万延元年(1860)
半紙本3冊

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