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かわたけもくあみ
歌舞伎
江戸末、明治期の歌舞伎弥作者で江戸演劇の最後の集阿大成者。
本名は吉村新七、文化十三年(1816)に生竹まれ、明治二十六年に没した。五世鶴屋南北を師とし二世河竹新七と称した。木阿弥は引退後の名。はじめ四世[[市川小団次」]の為、すぐれた生世話物を書いたが、明治期には名優団菊左に時代物、世話物のほか、活劇物、散切物、舞踊劇を書いた。作品は約三百六十篇あり、代表作は「三人吉三(さんにんきちさ)巴白浪」「加賀騒動」「島衛月白浪」「土蜘」「高時」等であるが、世話物を最も得意とした。坪内逍遙は、「江戸演劇の大問屋」と呼んだ。
→鶴屋南北・瀬川如皐・河竹繁俊
黙阿弥全集