理事長:片山 清司
理事長
片山 清司
(芸名:片山九郎右衛門)
 片山家は、江戸時代の明和期(1764~1772)より、京都における「能の家」として、不動の位置を占めております。観世流のシテ方として、無形の文化財を守ってきただけでなく、能面や能装束といった有形の文化財も明和期以来250年近く保存してまいりました。
 平成8年に財団を設立し、能面や能装束を基本財産として登録し、財団により管理するようなりました。また、当財団は能楽だけでなく、井上流京舞の進展と交流も目的に掲げ、舞の衣裳や道具も所蔵し、稽古場も共有しております。財団の設立は、片山家に伝承される有形、無形の文化財を安全に後世に伝え、能楽および京舞を通して、京都における文化、芸術の振興に貢献するものと自負しております。ただ、めまぐるしく変動する今日の社会情勢の中で、能楽、京舞を伝承し、発展させていくには各方面におけるご理解とご協力が不可欠となります。何卒よろしくご支援賜りますよう、お願い申し上げます。