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葛飾北斎の未刊原稿『万物絵本大全図』がARCのデータベースからも閲覧可能になりました
2020年11月 2日(月)

BM-2020.3015.046.jpg今年9月3日に大英博物館から発表・オンライン公開され、日本でも反響のあった葛飾北斎の未刊原稿『万物絵本大全図』(ばんぶつえほんだいぜんのず)が、アート・リサーチセンターのデータベースからも閲覧できるようになりました。

今回、ARC独自の調査によって加えられた情報もあり、メタデータは、本家のデータベースよりも詳しくなっています。

<背景について>

この作品は、パリの宝石商アンリ・ヴェヴェールの旧蔵品でしたが、70年前にオークションに出て以降、所蔵者がわからなくなっていたところ、昨年発見され、大英博物館が購入しました。

中国やインドなど海外を含めて、森羅万象を描こうとした103枚の図譜の下絵からなる本作品は、様々な苦難により北斎の活動低迷期と考えられていた1820年代後半に描かれたという点において、重要な作品と考えられています。これらの作品制作が、後に自身の代表作でもある「冨嶽三十六景」(1831-1833)の制作にもつながった芸術性の飛躍の転機になったともいえるでしょう。

浮世絵ポータル・データベース:

日本語 https://www.dh-jac.net/db/nishikie/results.php?f1=BM-2020.3015&-max=50&enter=portal&lang=ja

英語 https://www.dh-jac.net/db/nishikie/results.php?f1=BM-2020.3015&-max=50&enter=portal&lang=en

古典籍ポータル・データベース

https://www.dh-jac.net/db1/books/BM-2020.3015/portal/

データベースで公開されている画像は、アート・リサーチセンターのスタッフが撮影したものです。

<大英博物館との協力について>

アート・リサーチセンターは、大英博物館の日本関係資料のデジタル化を10年以上の長期に亙って、進めています。これらのデジタル化された作品は、大英博物館のコレクション・サーチシステムからも閲覧できますが、契約条件の下、ARCからもWEB配信されており、ARCのデータベースからしか閲覧できないものが数多くあります。

ARCが提供する大英博物館の作品専用の閲覧データベースは、こちらです。

大英博物館所蔵日本古典籍閲覧システム(1,567作品)

日本語 https://www.dh-jac.net/db1/books/search_bm.php

英語 https://www.dh-jac.net/db1/books/search_bm.php?lang=en

大英博物館所蔵浮世絵・絵画作品閲覧システム(20,436作品)

日本語 https://www.dh-jac.net/db/nishikie/search_bm.php?lang=ja

英語 https://www.dh-jac.net/db/nishikie/search_bm.php?lang=en