龍虎

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りゆうこ


画題

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解説

画題辞典

龍虎に支那に於ける四神の思想に基くものにして、古來威力の象徴と数へられ、願密陰陽の對立に興味を有す、易経に「雲に龍に従ひ風は虎に従ふ、聖人作りて高物現はる」とあり、風雲の氣ある所龍虎の姿を以て顕はすべし、されば戦国時代より雄心尚ほ消磨せざる桃山時代江戸時代の初世等に於て此図最も喜ばる、(龍虎各々につきては各その條を見るべし)その画かれて今に残るものゝ知られたるを擧ぐれば、大略左の諸點を数ふべし。

牧渓筆龍虎雙幅(出城大徳寺所蔵国宝)

伝牧渓筆龍虎雙幅(山城大徳寺所蔵国寶)

牧漢筆龍虎雙幅(井上侯爵所蔵)

龍虎屏風一雙(山城妙心寺所蔵国宝)

啓書記筆龍虎屏風一雙(佐竹候爵旧蔵)

狩野山楽筆龍虎雙幅(京都大谷伯爵所蔵)

託磨榮賀筆龍虎雙幅(佐竹侯爵旧蔵)

狩野永徳筆龍虎屏風(東京美術学校所蔵)

狩野永徳筆龍虎雙幅(長門楠氏所蔵)

曾我直庵筆龍虎屏風一幅(大河内子爵所蔵)

狩野興以筆一幅(信濃建福寺所蔵国寶)

狩野探幽筆龍虎一幅(秋本子爵旧蔵)

その他、狩野常信筆、円山應擧筆、長澤蘆雪筆等枚擧に暇あらず、明治に入り京都内国博覧会出品橋本雅邦が作に六曲屏風一雙あり、當時嘖々の世評を得たるものなり、今岩崎男爵の有に歸す。

(『画題辞典』斎藤隆三)