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うずら


画題

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解説

画題辞典

秋草に鶉、又粟に鶉などの図は古く支那にて唐宋の世から好んで画かれたる所にて、李安忠の図就中名高し、本朝にては土佐光起の画最も多し、現代では横山大観の所画世評高し。

宋徽宗皇帝筆水仙鶉(浅野侯爵所蔵)、宋李安忠筆双鶉(前田侯爵所蔵)、

宋李安忠筆(根津嘉一郎氏所蔵)、狩野山樂筆(京都九鬼周造氏所蔵)、

土佐光起筆(京都知恩院、西本願寺、朱野為吉氏、東京都築男爵、高田早苗氏、井上辰九郎氏、早川千吉郎氏等所蔵)、

住吉広通筆(近江伊吹氏所蔵)、渡辺崋山筆(横浜原富太郎氏所蔵)、

椿椿山筆(吉田丹次郎氏所蔵)

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

鶉は雉科の鶉鶏目に属する鳥、雉科の中では一番小さい鳥で、西比利亜の東南から満洲、蒙古、支那、朝鮮から本州到る処に繁殖し冬になると台湾辺にも現はれる、その繁殖期は五月から八月頃迄で、其頃になると雄は喉の辺が美しい栗赤色を呈して来るが、冬になると消えて、白色の月形のやうな斑が現はれて来る、雌は淡褐色で変りはない、その背から翼、尾筒へかけての色彩は白と黒の交錯した一種特殊の色調を呈し距は殆んど無きに等しく、躯の肥えて円々とした特長がある、昔から田鼠化して鶉となるとか、蝦蟇が爪を得れば鶉になるとか、南海の黄魚が九月になるとかいろ/\といはれ、また鶉の現はれる頃には、粟の穂が熟する頃とて、よく粟鶉が画に描かれたりする、粟の外には各種の秋草が配せられることが多い、鶉を画いた名作左の通り。

徽宗皇帝筆  『水仙鶉図』  浅野侯爵家蔵

李安忠筆           前田侯爵家旧蔵

同              根津藤太郎氏蔵

張氷涯筆   『飛鶉図』   紀州徳川家旧蔵

小栗宗丹筆  『野菊鶉図』  同

土佐光起筆  『秋草鶉図』  吉田楓軒氏旧蔵

椿椿山筆   『野菊鶉図』  松本双軒庵旧蔵

性暁筆    『鶉雛図』   東京帝室博物館蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)