「霜月」の版間の差分

提供: ArtWiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
 
(相違点なし)

2021年12月7日 (火) 20:09時点における最新版

しもつき


画題

画像(Open)


解説

東洋画題綜覧

霜月とは十一月のこと、皇国で此の月の名の古くより見えたのは『日本書紀』神武天皇紀に『冬十有一月丙戌朔甲午』とあるを始とし、それより以下は、『以天平五年冬十一月供祭大伴氏神』(万葉集)と見えてゐる、歌では旧く此の月の名て詠じたものに

見るまゝに雪けの空となりにけりさらぬにさゆるしもつきの空  秘蔵抄

と見えたのを初めとする、霜頻りに降る故に霜降月といふのを誤つたのであると『奥義抄』にいひ、

風寒み霜降月の空よりや雪けと見えてくもり初むらん

と『蔵玉集』に見えてゐる、又霜月といふこと、漢にもふるく謂つてゐるが、それは九月で日本では十一月のことである。  (古今要覧稿)

霜月を画題にしたものに左の作がある。

堅山南風筆  『霜月頃』  第七回文展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)