鉄拐仙人

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てっかいせんにん


画題

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解説

画題辞典

鉄拐仙人、姓は李、其の質魁梧にして早く道術を得たり、嘗つて巖穴に入り真を修むる時、李老君、宛丘先生の両人あり、来りて山斎に降り、道教を誨へたりという、鉄拐一日老君と約して華山に赴かんとす、即ち其徒に約して曰く我が魂此に在り、若し游魂七日にして返らずんば汝吾が魂と化すべしと、徒母疾あるを以く迅く帰り、六日にして之に化す、鉄拐七日に至りて帰るも已に魂を失うて依るべき所なし、一餓莩の尸を起し之に附して起つという、形跛悪なる是れがためなり、画材としては蝦蟇仙人と対幅として多く用いらる、古くは左の各作世に知らる。

顔輝筆蝦蟇鉄拐双幅(京都百万遍智恩寺所蔵国宝)、明兆筆達磨蝦蟇鉄拐三幅対(京都東福寺蔵国宝)、雪村筆蝦蟇鉄拐雙幅(水戸徳川侯爵旧蔵)、狩野探幽筆蝦蟇鉄拐双幅(京都南禅寺所蔵)、その他狩野派諸家の筆を始め近代の各家に至るまで作品極めて多し。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

鉄拐先生ともいふ、支那の仙人で、よく蝦蟇仙人と対幅に描かれる。『列仙全伝』第一に

鉄拐先生、李其姓也、質本魁梧、早得道修真巌穴時、李老君与宛丘先生、嘗降山斎、誨以道教、一日先生将赴老君之約於華山、嘱其徒曰、吾魄在此、儻遊魂七日而不返、若甫可化吾魄也、徒以母疾迅帰、六日而化、之先生至七日果帰、失魄無依、乃附一餓莩之尸而起、故形跛悪非其質矣。

鉄拐仙人の画かるゝもの古来極めて多い。

顔輝筆    『蝦蟇鉄拐』双幅 (国宝)  百万遍知恩寺蔵

明兆筆    『達磨蝦蟇』三幅対(同)   東福寺蔵

雪村筆    『蝦蟇鉄拐』双幅       水戸徳川家旧蔵

探幽筆    『同上』           南禅寺蔵

富田渓仙筆  『列仙』           第七回院展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)