蝙蝠

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かわほり


画題

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解説

東洋画題綜覧

哺乳類中の一目たる翼手類の俗称、その特徴は、前肢の指骨が著しく延びて、指間及び体側に一種の膜を生じて、自在に空中を飛翔する点である、又後肢は比較的小さくて、その諸趾は同じ長さで、各々鉤爪を有し、これで絶壁や樹枝等に身を倒に懸垂する、その鳥類と似てゐるのは前肢で飛翔し骨質が軽く鎖骨、胸骨がともに発逹し肋軟骨も化骨してゐる点である、しかし島類のやうに卵生乳養する事なく胎生で幼児を乳養する、また体面に毛を生じ、歯があつて嘴がない、又翼で飛ぶのではなく、飛膜で飛ぶ点などが異なる、蝙蝠の眼は小さく視力が鈍いが外耳及び口吻飛膜等の触感は頗る鋭敏である、この類は殆ど全世界に分布し、殊に暖国に多く岩洞樹洞のやうな暗所に隠れ、黄昏から飛翔し昆虫を捕へ食ふ、又果実も常食するが、種類によつては人畜や小さい鳥を傷けて、その血液を吸ふものがある、種類には油蝠蝠、兎蝙蝠、八重山大蝙蝠、大東大蝙蝠、小笠原大蝙蝠、菊頭蝙蝠、山蝙蝠、吸血蝙蝠などがある。  (日本家庭百科事彙)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)