「蔡三玉」の版間の差分

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(相違点なし)

2021年12月7日 (火) 20:08時点における最新版

さいさんぎょく


画題

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解説

東洋画題綜覧

支那元朝の節婦、竜渓の陳端方の妻である、ある時、漳州に賊蜂起して竜渓を掠めた、父の広瑞と夫の端方は逃げ去り、三玉独り夫の妹と隣祠の中に匿れたが、忽ち賊の発見する処となり夫妹は斬られ、己れも亦斬られやうとしたが、賊は三玉の美貌を見て、急に心が変り、里の女欧氏と共に舟に載せられ柳営江に至つて、賊は頻りに三玉に妻になれと迫るので、三玉は佯つて之を承諾した風に見せかけ、起て衣を更へその侭江水に投じて死す、三日の後、その屍は流れて父の広瑞の舟の傍に漂着した、広瑞その女なるを知り大に歎き、これを舟中に歛めたが、此のこと欧氏の口から知れ、有司は三玉を節婦として之を表彰し、銭を給して葬らしめた。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)