瓢箪

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ひょうたん


画題

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解説

東洋画題綜覧

瓢箪は胡芦科の植物の果蓏の名、『なりひさご』又は『ひさご』と呼ぶ、花のころは夕顔といふ名が床しく、それが結実したのが瓢である、細長く中央がくびれて、珠を二つ続けたやうな形が面白く、内の漿を去つて乾し固め、酒を入るゝに用ひる。これを用ひること随分古く支那でも隠士許由が箕山に隠れた時、水を飲まうとしても器が無く人から一瓢を贈られたこと逸士伝に見え、『詩経』の大雅にも『酌之用瓠』の文字がある、豊太閤の千生瓢箪の馬印も有名であり、『列仙伝』などを見ても瓢は屡々現はれる、夕顔として、花を愛する風流もよく伝へられ、古瓢を酒器として愛翫するものも多く、従つて俳画などに画かるゝもの頗る多い。

ゆうがお「夕顔」の項参照。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)