王老

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おうろう


画題

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解説

東洋画題綜覧

支那の仙人である、道に老道士にあひ家に留める中、老道士の体に腫物が出来た、老道士は王老に向つて酒の中に身を浸せば癒るといつたのでその通りにすると老道士はこれに浴した、すると腫物は癒へて少年の如く若返つた、そして曰く此の酒を飲めば皆仙となると、を打つてゐた王老の全家族皆其の酒を飲んで仙となり上天し、空中なほ麦を打つ音が聞えたといふ、吉川霊華にその作があり、『有像列仙伝』にも其図がある。

王老村居慕道、有老道士造之、留月余、忽遍身瘡瘍、謂王老曰、得酒敷斛浸之方癒、王老遂置酒満甕、道士坐甕中三日、方出、鬚髪皆黒如少童謂王老曰、能飲此酒可仙去、時正打麦、王老全家飲之、須臾皆酔、忽風動雲蒸、一時挙舎皆昇天而去、時人猶聞空中打麦声。  (列仙伝)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)