汾河楼船
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ふんがろうせん
画題
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解説
東洋画題綜覧
前漢の武帝が、元鼎四年十月夏陽から東して汾陰に幸し棲船を河に泛ベて秋風辞を作る。詩に曰く
秋風起兮白雲飛、草木黄落兮雁南帰、蘭有秀兮菊有芳、懐佳人兮不能忘、泛楼船兮済汾河、横中流兮揚素波、簫鼓鳴兮発棹歌、歓楽極兮哀情多、少壮幾時兮奈老何。
詩中の『泛楼船兮済汾河』が此の題である、即ち、武帝船中にあつて秋風辞を賦し、群臣簫鼓、これに和す処を描いたもので、此の詩は『古文真宝』に載せてゐる。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)