此君

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このきみ


画題

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解説

画題辞典

此君は竹の異名なり。王子猷、嘗つて人の問に答えて竹を指して曰く、「一日も此君なかるべからず」と、之より起る。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

竹の異名、王子猷の故事に出づ、たけ()の項参照。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


たけ「竹」の異名、その項()を見よ。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)


『此君』はの異名で、王子猷の故事によるもの、『世説』に曰く。

王子猷、常跫寄人空宅住、便令種竹、或問、蹔住何煩爾、王嘯詠良久、直指竹曰何可一日無此君。

清少納言の『枕草子』にも、此の故事を骨子とした呉竹の項があつて人口に膾炙せられてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)