朝妻桜

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あさづまざくら


画題

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解説

東洋画題綜覧

東京小石川茗荷谷の切支丹屋敷に遺る桜の名で、寛永の頃、遊女朝妻といふもの切支丹宗に帰依し捕はれて此の桜の木の下に刑死せられ、爾来此の桜を朝妻桜といふと、此の古い口碑によつて画いた作に、栗原玉葉筆『朝妻桜』(第十二回文展出品)がある。又戯曲には岡本綺堂に切支丹桜がある、出所は同地に残る左の山荘碑の文に拠る、

有妓朝妻、罪当死、指獄辺桜樹、語獄吏曰、得及花死無恨、官憐之

と、碑には『文化乙亥五月、間宮士信撰、吉田畿書』と記してある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)