扇合せ

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おうぎあわせ


画題

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解説

東洋画題綜覧

物合せの一つで、左右に分れて互に扇を出し、記した詩歌、書風の優劣其扇の製造の良否など判者があつて甲乙を定める、平安朝時代によく行はれた。

行成卿、いまだ殿上人の頃、殿上にて扇合といふことありけるに、人々珠玉をかざり、金銀をみがきて、我劣らじと営みあへりける、かの卿は黒くぬりたるほそぼねに、黄なる紙はりて、楽府の要文を真草にうちまぜて、所々かきて出されたりけると、御門御覧ぜられて『この扇こそ、いづれにも勝れたれ』とて、御前に留められけるとかや。  (古今著聞集)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)