平兼盛

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たいらのかねもり


画題

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解説

画題辞典

平兼盛は是忠親王の曽孫にして、父を篤行といい、始めて平姓を賜はる、少にして大學に入り試に応じて及第す、越前権守より従五位上駿河守に至る、兼盛文オあり頗る和歌を善くす、天徳中禁内の歌合に和歌を上る、是日衣冠を正しくして陣座に端座し、壬生忠見と詠を闘はし、己れの勝を聞きて餘を問はず、拝舞して退く、正歴元年卒す、時人歌仙と称す、

佐竹侯爵旧蔵に狩野元信筆の画像あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

前賢故実

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(『前賢故実』)

東洋画題綜覧

平安朝の歌人、是忠親王の曽孫、父は篤行、始めて平姓を賜ふ、兼盛和歌を善くし頗る文才あり、少にして大学に入り、試を奉じて及第す、天暦中越前権守となり山城介、大監物に歴任し、従五位上駿河守に至る、天徳中禁裏の歌合に兼盛和歌を上る、是の日衣冠を正しくして陣座に端座す、壬生忠見と詠を闘はし己の歌の勝つと聞いて其の余を問はず、拝舞して退く、正暦元年卒す、時人称して歌仙と為す。  (大日本史)

くれてゆく秋のかたみにおくものはわかもとゆひの霜にぞありける

の絶誦を以て三十六歌仙の中に選まる。

兼盛は多く歌仙絵として画かる、有名のもの左の如し。

伝藤原信実筆   三十六歌仙  佐竹侯爵家旧蔵

後鳥羽院歌仙切         紀州徳川家旧蔵

狩野元信筆           佐竹侯爵家旧蔵

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)