尾張浜主
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おわりの はまぬし
画題
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解説
前賢故実
もともと伶官で、外從五位下になっていた。承和十二年、百十三歳の浜主は、自ら和風の長寿楽を作成し、大極殿前の龍尾道で舞い、集ってきた見物客が数千人に達していた。はじめは高齢の浜主が自由に身動きできないと思われたが、舞が始まると、曲に合わせてまるで少年のように爽快に回旋したりする浜主を見て、人々は口を揃って「この頃は浜主のような楽人がいない」と称賛した。帝に召されて、浜主は清涼殿前で舞うことになり、舞が終ると和歌を奏上した。帝は深く感心して浜主のことを誉め称え、一セットの御衣を賜与した。その場にいた人たちはみな感動して涙を流した。
浜主の和歌
翁とて わびやは居らむ 草も木も 栄ゆる時に 出でて舞ひてむ
(『前賢故実』)