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どうしのひとびと
総合
歌舞伎
戯曲、 一幕。山本有三作。大正十四年(1925)六世尾上菊五郎・中村吉右衛門等が初演。
幕末、寺田屋騒動に加担した十人の同志は捕えられて船で薩摩へ護送されることになった。是枝万助は止むを得ぬ事情から、主謀者であり親友でもある田中河内介、瑳磨介親子を殺害する役をひきうける。我が子を万助に斬られた河内介は、我々の維新実現の志を生かしてくとたのんで切腹して果てる。
全役が男、暗い船中と悲劇的なこの作品も、各役の心理の動きが巧みにえがかれ、初演の菊吉の顔合せでは好評を博した。