紅楼夢

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こうろうむ


画題

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解説

東洋画題綜覧

支那清朝の小説で、石頭記、情僧録、風月宝鑑、金陵十二釵等の別名があり、作者に就いては普通曹彗雪芹といふ説が一般に行はれてゐる、栄国府の貴公子賈宝玉を中心として

薜宝釵、林黛玉、賈元春、探春、史湘雲、妙玉、賈迎春、惜春、王熙鳳、巧姐、李紈、秦可卿

といふ十二美人を配しその情事を描き、かねて栄国寧国二府の盛衰を写したもので、回を重ねること一百二十回、巻中に現はれる男子二百三十五人、女子二百十三人といふを見ても、その結構を知るベく内容極めて複雑なので、紅楼夢譜だの紅楼夢補などといふ書もあつて、その人物の系統を明かにしてゐる。

これを画いたものには光緒年間の版改琦玉壷外史筆の『紅楼夢図詠』四巻が聞えてゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)