壱伎真根子

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いきの まねこ


画題

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解説

前賢故実

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応神天皇九年、筑紫にいる武内宿祢が讒言にあい、天皇が勅使を遣わして武内宿祢に死を賜る。武内は、空を仰いで嘆いて曰「ああ、罪も無く死ぬのだろうか」。真根子が武内に対して「大臣の誠忠が、天下の人々が知っている。大臣のために次のように考えている。どうか密かに朝廷に参り、自ら罪のないことを弁明してください。必ず冤罪が晴らされる。もし御上がわかってくれなかったら、その時に死んでも遅くはない。人がよくわたくしのことについて「お前の姿は大臣に似ている」と言う。大臣の代わりに死を選ばせて下さい。」と語る。そして剣をあてて自ら死んだ。武内は悲しくなり号泣する。その後、武内は、真根子の言う通りに京へ上り、自ら罪のないことを上訴した。ついに御上の許しを得ることができた。

(『前賢故実』)