蔓茘枝
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つるれいし
画題
画像(Open)
解説
東洋画題綜覧
蔓茘枝、漢名錦茘枝、印度を原産とする纒繞性植物で縮瓜、紅瓢、紅姑娘、草茘枝などとも書く春発芽し夏から秋にかけて花を開き、秋に結実する、この茎細くして糸の如く、葉は直径三寸位、五つ又は七つに裂け、緑の色鮮かに花は雌雄同様で黄色五弁、果実は三寸位になり、時に一尺位になるものもある、皮には肬があり、熟して裂け内部の鮮紅色を現はす、如何にも美しいのでよく画かれる。
蔓茘枝を描いたものには昭和十六年の南画展に橘田永芳筆『江南新鮮』があり、第八回帝展の福田平八郎筆『茄子』、十三回帝展根上富治筆『啄々庭中』奥村玲瓏筆第十一回院展出品、同十四回は芝垣興生がこれを画いてある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)