茶摘

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ちゃつみ


画題

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解説

東洋画題綜覧

茶の木は植ゑて四年目から嫩葉を摘むことが出来る、先づ五月上旬から中旬にかけて新芽の四五葉開いた時、三葉掛と称へ、三葉及尖芽を摘み採る、これが一番摘みで、それから四十余日を経て二番芽を摘む、次が土用芽即ち三番摘みである、此の季節になると、茶園には妙齢の娘が手拭をかぶり、襷、前垂姿で手に手に籠を持ち茶摘みをする、また一種の情景であり、茶摘唄といふものも残つてゐる、宇治の茶摘唄二三を挙げると、

宇治は茶どころ、茶は縁どころ、娘やりたや婿ほしや。

わしがまゝなら茶摘みはさゝぬ、涼し二階で昼寝さす。

お茶師番頭さん盲ならよいが、お茶の吟味が無てよい。

井口華秋にその作あり、又文展十二回には柴田晩葉筆『宇治の茶摘』がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)