藤原高光

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ふじわらの たかみつ


画題

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解説

前賢故実

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右大臣師輔の子。聡明で才気に溢れ、和歌に長けていた。村上天皇の時代、從四位下、右近衛少将にまで昇進した。帝はかつて飛香舍に臨幸した際、高光を召して文選を朗誦させたことがある。その時、高光が文選を暗誦したため、帝は大いに感心して高光を誉め称えた。高光は高潔な志を持ち、栄華や富貴を羨望しなかった。俗世を離れようと決めて、和歌を詠み、髪を剃り比叡山延暦寺の横川で出家した。帝は高光のことを惜しんでいた。高光は、のち多武峰へ居を移し、多武峯少将と呼ばれていた。

(『前賢故実』)