玄奘三蔵
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げんじょうさんぞう
画題
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解説
画題辞典
玄奘は支那唐代の僧なり、名は禕、俗姓は陳、洛州の人。少にして兄の長捷法師に浄土寺に養われ、十一歳にして維摩経及法華経を誦す、後長安荘厳寺に住す。唐の貞観三年二十九歳にして西域旅行の途に上る、罽賓国に到るに道路険にして且つ虎豹あり前む能わず、漸くにして法力を以て通ずるを得たりという。万艱を排して辛苦を嘗めて遂に仏国に至り、那爛陀寺に於て戒賢論師に唯識を学び、貞観十九年を以て長安に帰る。齎す所諸経巻六百余部あり、西域記は其紀行文也、後太宗皇帝の勅を奉じて諸経七十三部千三百巻を翻訳す。麟徳元年二月五日霊岩寺に寂す、寿六十五。
原富太郎氏所蔵玄奘法師行脚の図の古画は珍とすべきものなり。
(『画題辞典』斎藤隆三)