西廂記

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せいそうき


画題

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解説

東洋画題綜覧

支那の小説の名、元の王実甫の著である、唐の元稹の会真記に本づくといふ、内容は、西洛の書生張君瑞と崔鴬々といふ女と二人を以て主人公とし全山は第一本、張君瑞道場を鬧がす雑劇、第二本崔鴬々夜琴を聴く雑劇、第三本張君瑞相思を害する雑劇、第四本草橋店鴬々を夢みる雑劇、第五本張君瑞団欒を慶する雑劇の五本より成る、その第三本、張君瑞の鴬々に対する恋が、鴬々の主人である鄭氏の為めに妨げられ、煩悶懊悩する処を、鴬々の婢紅良が見て二人の恋を遂げさせる、それから張が試験の為め京に上るべく鴬々と別離の悲しみをなし、草橋駅で夢に鴬々を見るあたりが全篇の主眼となつてゐる。

その主要人物の画像のみを集めたものなど上海辺から出てゐる。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)