藤原貞主

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ふじわらの さだぬし


画題

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解説

前賢故実

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大蔵卿楓麻呂の孫。從五位上園主の子。弘仁十三年、從五位下を叙せられた。中央および地方の官職を歴任、在任中必ず治績を挙げた。承和九年、皇太子を連れて東国へ行き謀叛しようとする動きがあって、近江介の貞主は近江国逢坂関の防備を強化していた。この功労により、従四位、近江権守に昇進した。人柄が温和且つ聡明で、政務の処理に長けていた。さらに、酒を好む性で、公文書の山とたくさんの庶務を前にしても、酔った後は益々明快な裁断を下していた。承和十一年卒、享年七十歳。

(『前賢故実』)