藤原葛野麻呂

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ふじわらの かどのまろ


画題

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解説

前賢故実

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中納言正三位兼式部卿。從五位下鳥養の孫。大納言小黒麻呂の第一子。延暦二十年に遣唐大使を任ぜられ、越前守をも兼任することになった。同二十二年三月、遣唐副使石川道益とともに帝から宴を賜った。この宴では、皆が気持ちよく存分に飲んでいたとき、帝は葛野麻呂を玉座の近くまで呼付け、盃を賜り、御製の祝福の歌を与えた。これに感動した葛野麻呂は涙を流した。帝は葛野麻呂と道益にマントと金を賜った。同年四月、節刀を授けられた。同二十四年七月、葛野麻呂は唐より帰国。弘仁九年薨去、享年六十四歳。

桓武天皇御製

このさけは おほにはあらず たひらかに かへりきませと いはひたるさけ

(『前賢故実』)