興世書主
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おきよの ふみぬし
画題
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解説
前賢故実
正五位下右麻呂の子。慎み深い性格で、容貌と振舞を整えることに長けていた。書主は、嵯峨天皇が即位する前から高く評価されていた。和琴も秀でて大歌所の別当となった。新羅人の沙良真熊が新羅琴に長けていた。書主は沙良真熊に付いて学び、ついに新羅琴のわざを心得たという。承和中、同族の越中介の高世等とともに、吉田宿祢という姓を改めたいと上表したため、帝より興世朝臣姓を賜った。後に、信濃守、木工頭を歴任、從四位下にまで累進した。嘉祥三年、治部太輔になったが、同年に亡くなり、享年七十三歳。
(『前賢故実』)