桓野王

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かんやおう


画題

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解説

画題辞典

桓野王、晋の桓伊なり。晋書に曰く、伊音樂を喜くし、一時の妙を極め、江左第一となす。王徴之の京師に赴かんとして、舟を青渓の側に泊るや、伊岸上を過ぐ、客伊の小字を称して曰く、是れ桓野王なり。徴之人をして伊に謂わしめて曰く、聞く君吹笛を善くすと、我が為めに一奏せよと。伊是時已に貴顕なりしも、便ち車を下り、胡床に踞し、為めに三調を奏して去るという。客主遂に一言を交えずとなり。

銭選の画く所あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

桓野王は、晋の時代に於ける笛の名手である、『晋書』に事跡を伝ふ。曰く

桓伊、小字野王、音楽を善くし、一時の妙を極め江左第一となす、蔡邑の笛を得て、常に自ら之を吹く、王徴之の京師に赴かんとして舟を青谿の側に泊す。伊、岸上を過ぐ、客伊の小字を称して曰く、是れ桓野王なりと、徴之便ち人をして謂はしめて曰く聞く君吹笛を善くすと、試みに我が為めに一曲を奏せよと、伊、素より識らず、便ち車を下り胡床に踞して為めに三調の弄をなし訖つて車に上り去る、客主遂に一語を交へず、後人伝へて佳話と為す。

銭舜挙に名作あり、国宝となつてゐる。(川崎男爵家蔵)

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)