春日明神
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かすがみょうじん
画題
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解説
画題辞典
春日明神は大和奈良にある大祠なり、第一殿は常陸鹿島の武甕槌命、第二殿は下総香取の経津主命、第二殿は河内牧岡の天兒屋根命、第四殿は同社の比売命を祀る、之を春日四所明神と称す。藤原氏の氏神として尊崇する所なり。春日明神を画ける優品左の如し。
御物 高階隆兼筆春日明神験記二十巻、伝宅磨勝賀筆春日明神(山城高山寺所蔵国宝)
春日明神験記は又春日権現験記ともいい、鷹司関白基忠父子四人が敬神のあまり慈信範憲の両大僧正とも図り、春日大明神の霊験を当代の名匠高階隆兼に画かしめたるもので詞書は前関白基忠、摂政冬平、権大納言冬基、一条院良正僧正である、初め春日神社の什宝であったのを勧修寺家鷹司家等に転じ現在では帝室の御物となる。絵巻中の翹楚なり。
(『画題辞典』斎藤隆三)