和田 晴吾  ワダ セイゴ
■文学部 人文学科日本史学専攻 ■教授 ■文学修士
■主な所属学会と役職
日本文化財探査学会、考古学研究会、日本文化財科学学会

■主な著書・論文
●『前方後円墳の起源』(単著、2002年、『日本人および日本文化の起源に関する学術的研究成果報告書』II(領域代表者・尾本惠市))
●『古代日韓交流の考古学的研究−葬制の比較研究』(共著、2003年、平成11年度〜平成13年度科学研究費補助金・基盤研究(B)(1)研究成果報告書・編著)
●『古墳時代の倉吉−弥生墳丘墓から古墳へ』(単著、2003年、『文化財だより』倉吉文化財協会)

■研究主題
弥生・古墳時代史
葬制を中心に、水稲農耕社会の生成期から律令国家形成期にいたる歴史過程を、考古学的方法でもって究明する。

■紹介
古墳中心に古代国家形成過程を探究
「古墳は当時の政治・社会・経済・文化を象徴するものですが、初期農耕社会が成熟し、国家的なまとまりを見せはじめる段階で、どうしてあんなに数多く、時には驚くほど巨大なものが造られたのか。わが国における国家の起源を考えるうえで大きなテーマです」と語る和田先生は、水稲農耕社会の生成期から律令国家形成期にいたる歴史過程を、古墳を中心とした葬制の面から考古学的方法で研究しています。京大では1 回生から考古学研究会に属し、'72年文学部卒業、大学院へ。古墳時代研究の第1 人者・小林行雄教授の下で石棺研究から出発。京大助手、富山大を経て'85年本学へ。現在は、全国に20万基ほどある古墳の時期区分・地域区分・階層区分を明確化し、3 世紀から7世紀にいたる各段階の古墳間に認められる秩序を抽出。そこから各段階における政治体制を読み取ろうと頑張っています。(談)
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