杉橋 隆夫  スギハシ タカオ
■文学部 人文学科日本史学専攻 ■教授 ■博士(文学) (京都大学)
■主な所属学会と役職
歴史学研究会・日本史研究会・史学研究会・日本古文書学会(日本古文書学会(理事)・史学研究会(評議員))、日本史研究会、史学研究会

■主な著書・論文
●『静岡県の歴史』(共著、1998年、山川出版社)
●『古代・中世の政治と文化(A political and cultural History in ancient and medieval Japan "jointly edited and authored")』(共編著、1994年、思文閣出版)
●『新編日本史辞典(The new Dictionary of Japanese History "jointly edited and authored))』(共編著、1990年、東京創元社)

■研究主題
日本中世の政治と法制
武士の発生・武士団の形成から足利幕府が成立するまでの過程を公家政権との関係で捉えつつ、主として政治・法制・軍事の面から総合的に考察する。

■紹介
公武両政権を含む中世国家史
日本中世の政治に関する歴史研究が、従来、幕府中心史観のもとで行われてきた事実は否定できません。杉橋先生は「幕府偏重は実態に合わない。支配機構や支配層を広くとらえねば」と話し、京都朝廷(公家政権)と幕府(武家政権)との関係を一貫して追求してきました。鎌倉時代を主眼に、武士団の形成から足利幕府の確立までの時代領域で研究を続けています。公武両権力を含めた国家史の構築をめざし、『武家政権成立史の研究』に仕上げつつあります。「文化史や美術史の成果が充分政治史に生かされていないし、その逆のこともいえる」と語り、文化史的要素を吸収した新しい研究が次の目標とのこと。'69年、京大文学部を卒業、大学院、助手を経て、'77年本学へ。中世史を赤松俊秀・上横手雅敬・大山喬平各教授に学び、古代史の岸俊男教授の感化も受けました。全都道府県を踏査した旅行好き。ヨット部々長。'90、'91年の2年連続インカレ総合優勝、その後も連年の入賞、 '98、 '99年女子インカレ連続総合優勝と安定した成長をたいそう喜んでいます。(談)
とじる