小川 均  オガワ ヒトシ
■情報理工学部 情報コミュニケーション学科 ■教授 ■工学博士
■主な所属学会と役職
電気電子工学会(IEEE)、アメリカ人工知能学会(AAAI)、電子情報通信学会

■主な著書・論文
●『TMSの整合性管理機構を用いた環境変化に対するプランの修正手法』(共著、1998年、人工知能学会誌)
●『操作説明のマルチモーダルプレゼンテーションシステムの構築』(共著、1998年、人工知能学会誌)
●『登場人物の意思に基づいた物語生成』(共著、1997年、情報処理学会,自然言語処理研究会資料)

■研究主題
推論機構とヒューマンインタフェースに関する研究
人間が行う高度な推論を実現するためのエージェントシステムや推論効率化知識の学習の研究に加え、人間との自然なコミュニケーションの要素として非言語情報を扱った音声合成、物語生成、メディア融合型機器説明などの研究を行っている。

■紹介
知識表現と推論機構のシステム化
人工知能担当の小川先生は知識表現と高次推論機能、その応用システム開発法に関する研究を長年、手がけてきました。'73年大阪大基礎工学部電気工学科の卒業、大学院へ。プログラミングがおもしろくなり情報工学畑に。田中幸吉教授の指導を受け、阪大産業科学研講師を経て、 '88年本学へ。大学院では定理証明を計算機にさせるシステムを開発、そのために必要な知識を計算機に表現する知識表現をテーマに学位論文を書きました。人工知能の応用でコンピュータから専門家の知識を引き出すエキスパートシステムでも、企業と共同研究で成果を得ました。「人間の考え方に限りなく近い推論機構」を目標とし、推論時間を考慮した問題解決手法や学習機能、また、分散型人工知能システムについて研究しています。応用として、感情表現ができる音声の合成、画像を用いた診断エキスパートシステム、登場者の意思を反映させた物語生成などに取り組んでいます。本学合気道部部長(合気道二段)。スキー、テニスも。工博。(談)
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