中本 大  ナカモト ダイ
■文学部 人文学科日本文学専攻 ■助教授 ■文学修士 文学博士
■主な所属学会と役職
和漢比較文学会、中世文学会

■主な著書・論文
●『本邦禅林の「韓玉堂雪」詩における李煌煌詞の受容をめぐって-「五山文学と填詞」続貂-(A Study of the acceptance of the poems by Li yu' in the Zen Sect in Japan)』(、1994年、国語国文)
●『本国禅林における橘叟説話の受容について-『竹林抄』所収宗砌句を端倪に-(The Omage of "Ju' S&E88F7;u" in the Zen Sect in Japan)』(、1992年、中世文学)
●『-休宗純の杜牧賛について(A Study of the poems abut Tù Mù by Yi Xiū)』(、1991年、語文)

■研究主題
本邦室町時代の禅林文学
本邦室町時代五山禅林文壇の特質を連歌壇・歌壇・画壇等、他の領域との交流に注目しつつ孝究している。

■紹介
室町時代の禅林文学が研究対象です。
明治以前、政治経済・文化芸術等あらゆる分野で、日本が手本とする一大先進国は中国でした。室町時代、足利幕府によって庇護された五山と呼ばれる禅宗寺院は、先進地域である大陸の文物を受容する一大窓口となります。私の研究の目的は、大陸文化や文学の最大の享受者となった禅僧の学問大系や文化的志向を明らかにすることです。また、五山の禅僧は中国最先端の文学・芸術の最新の紹介者でもありました。したがって、五山禅林が他の文化領域、例えば連歌・能・絵画といった室町時代を代表する日本の伝統文化に与えた影響についても考究しています。現在は、室町時代最末期、激しい政権交替の中での五山禅林の役割の変容に注目しています。'88年に大阪大学文学部を卒業。同大学院から助手を経て、'98年4月から本学。
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