川嶋 將生  カワシマ マサオ
■文学部 人文学科日本史学専攻 ■教授 ■文学博士 (立命館大学)
■主な所属学会と役職
立命館史学会、日本史研究会、日本古文書学会

■主な著書・論文
●『書跡のなかの宸翰』(単著、2005年、京都アート・エンタテインメント創成研究 News Letter)
●『散所研究と近江』(単著、2005年、近江地方史研究)
●『伝明恵上人筆「護身法事」紙背文書の楽書』(単著、2005年、アート・リサーチ)

■研究主題
日本中世の政治と法制
武士の発生・武士団の形成から足利幕府が成立するまでの過程を公家政権との関係で捉えつつ、主として政治・法制・軍事の面から総合的に考察する。

■紹介
室町時代文化史にみる現代的意義
日本中世史が専門分野の川嶋先生は中世の文化史と都市の生活史を二大テーマに研究を続けています。「現在、日常生活に埋没している文化事象が室町時代に原型を形成している。現代を考えるにも、この時代の理解が必要だ」と南北朝時代から江戸時代初期にかけての生活文化史を手がけています。'67年本学文学部を卒業。大学院から京都市歴史資料館、聖母女学院短大を経て'90年本学に。被差別階級の人々が携わった作庭の問題を含む芸能文化に興味があり、『中世京都文化の周縁』(思文閣出版)では庭者といわれた庭づくりの活動を明らかにするなど研究を進めています。『町衆のまち京』(柳原書店)は都市史関係の仕事で、絵画資料を分析した『洛中洛外図大観』(共著小学館)なども。室町文化の通史執筆が目標。(談)
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