稲葉 光行  イナバ ミツユキ
■政策科学部 政策科学科 ■助教授 ■理学修士
■主な所属学会と役職
 

■主な著書・論文
●『デジタルアーカイブによるオンラインコミュニティの形成と知的共創』(単著、2001年、アート・リサーチ)
●『ナレッジブルアーカイブ:オンラインコミュニティによる共創プラットホームとしてのデジタルアーカイブ』(単著、2000年、情報処理学会 『人文科学とコンピュータシンポジウム2000』 論文集)
●『争点・課題から学ぶ政策科学へのアプローチ』(共著、1999年、ミネルヴァ書房)

■研究主題
ユーザ適応型知的電子エージェントに関する基礎・応用研究
@コミュニティの知識共有と創造活動を支援する知的電子エージェントの研究Aユーザの行動・意思決定モデルに基づくユーザ適応型計算機技術の研究

■紹介
人間中心のコンピュータ技術をめざして
コンピュータ技術は現在、家庭や学校、企業などの様々なコミュニティに浸透し、年齢、職業、国家や人種、文化の違いを越えて急速に広がっています。しかし同時に、これらの多様なユーザが「計算機に適応する」という課題に直面しているのも事実です。このような現状を踏まえ、人工知能の研究成果と、人間の振舞いや意思決定、コミュニケーションに関する認知科学的なモデルを基に、「ユーザ適応型」の計算機の機能性を追求しています。具体的には、人間が普通に話す言葉(自然言語)を介してユーザのタイプや知識、会話の文脈を理解し、適切な助言を与えたり、ゴール達成を手助けする「知的エージェント」と呼ばれる技術の研究開発を行なっています。将来的には、ユーザーがコミュニティの知識をネットワーク上で蓄積・共有しながら、新しいアイディアや組織形態を創造していく過程を支援する技術の研究を行なっていきたいと考えています。
とじる