静御前
静御前
58
よしつねいちだいき
義経一代記



17.9×12.7
作者・絵師等:鳥居清長画
版元:伊勢屋治助
年代:天明年間(1781~1789)
【解説】
挿絵に堀川夜討の場面が取り上げられることは多く、その中には本書のように、 鎧姿で奮戦する静御前を描くものもある。表紙には絵入の題簽が張られており、それが現存 しているのは稀である。

静御前
59
よしつねいちだいきずえ
義経一代記図会


18.5×12.2
作者・絵師等:仮名垣魯文作 歌川広重画
版元:品川屋久助
年代:安政3年(1856)
【解説】
本書は題名の通り義経の生涯を描いたもので、静御前が登場するのは、 堀川夜討と展示箇所の吉野山の場面である。義経との別れに絶えきれず泣き崩れる姿から、 58とは対照的な静像が感じられる。

静御前
60
よしつねくんこうずえ
義経勲功図会


25.2×17.4
作者・絵師等:好花堂野亭作 西村中和画
版元:河内屋茂兵衛 河内屋藤四郎 須原屋茂兵衛 山城屋佐兵衛 須原屋新兵衛 山城屋政吉 英大助 英文蔵 丁子屋平兵衛 岡田屋嘉七 河内屋藤兵衛
年代:文政8年(1825)
【解説】
全十巻十冊にわたる本書は、義経にまつわる諸説話をまとめた集大成の書。 展示箇所は静御前と義経との間にできた若君が、頼朝の命により海に捨てられる場面を 描いたもの。袖で顔を被っている老婆は静御前の母礒禅司である。

静御前
61
えほんよしつねいちだいじっき
絵本義経一代実記


20.5×14.8
作者・絵師等:勝川春章作、画
版元:鶴屋喜右衛門 丁子屋平兵衛 
年代:天明7年(1787) 
【解説】
義経の生涯を絵でつづった勝川春章作画の絵本。展示箇所は静御前が鶴岡八幡宮で、 頼朝を前にして舞を舞った有名な場面である。後の作品『義経誉軍扇』(文政10年刊、歌川国安画) は、本書の構図をそのまま取り入れたものである。

静御前
62
よしつねせんぼんざくら
[義経千本桜]


17.6×11.1
作者・絵師等:鳥居清経画
版元:未詳
年代:安永6年(1777)以降
【解説】
本書は歌舞伎「義経千本桜」の内容を絵本風にまとめた作品。 登場人物の顔を歌舞伎役者に似せたり、舞台の照明として使われていたろうそくを描く など、歌舞伎趣味にあふれた作品となっている。

静御前
63
きょうげん
狂言


11.8×8.1
作者・絵師等:未詳
版元:伊勢屋庄之助
年代:明治初期頃(1868~1872)
【解説】
本書は全ページ多色摺で、歌舞伎七作品の名場面を描く。展示箇所は『義経千本桜』 の二段目伏見稲荷の場。狐忠信が敵の手から初音の鼓を奪い返す場面を描く。